佐々木望の東大Days

東大Days公開記念! 佐々木望 Specialインタビュー

2013年に東京大学を受験し合格、この春(2020年)法学部を卒業した声優・佐々木望。
魅惑的なボイスで数々のキャラクターを演じ、人気と実力をあわせ持つ声優としてそのキャリアを重ねてきた彼が、仕事をしながら東大に入学し卒業したという発表は、私たちを心底驚かせた。しかも文系トップとされる東大法学部である。
いったいなぜ? どうやって? 何のために? 聞きたいことは山ほど浮かんでくる。
「東大Days ―声優・佐々木望が東京大学で学んだ日々―」公開記念のこの独占インタビューでは、受験から入学、キャンパスライフ、勉強のことなど、東大生としての日々を佐々木さんに伺ってみる。

インタビュアー:漫画編集者 永田裕紀子

Vol.11 法学徒の自覚 〜2016年春、本郷〜

まだまだ映画と文学と

3年生の冬学期は、憲法第1部、政治学、ロシア・旧ソ連法、高齢者法、憲法演習で単位を取られて、しかも全部優以上というお見事な成績を修められました!

3年生冬学期までの成果を見たい方はコチラ

佐々木(以下略) 少し安心しましたね。マイペースで勉強しても良い評価をいただくことは可能なんだとわかって。

3年生が終わった春休みは、山口県の香月泰男美術館に行ったり、英語教育の講演会を聴きに行ったり、映画を観まくったりしてました。
※香月泰男についてはインタビューVol.7参照


感染拡大防止のため東大赤門は通行を一部制限中

英語教育の講演会というのは? 英語の教育方法ということでしょうか?
そうですね。わが国の義務教育課程でどういう教育方法が望ましいのか、現役の英語の先生方のご意見を伺うみたいな。
子どもたちへの教育という一般的な意味だけでなくて、英語学習者である自分自身にとっても、国内のこれからの英語教育の動向に関心があるんです。
それは、法学を学んでいらっしゃる東大生の佐々木さんとはまた別の一面ですね。
本当にご関心の幅が広いというか……。
大学が春休み中はいったん法律から離れて他の分野を、のように切り替えみたいなことを考えていらっしゃいましたか?

そこまできっちり切り替えしてたわけじゃないんですけどね。
でも、たしかに学期中は履修科目以外の分野にはなかなか手が回らなかったので、英語関係のことは休み中にしか勉強できなかったかもしれません。

法学もずっと気になっていたので、休み中でも離れてはなかったです。
大学の勉強ではないですけど、法学系の本を読んだりしてました。英米法関連とか。
学外の、アメリカ政治についての講演会にも参加したりしてました。

お休み中であっても変わらずに、学ぶことについて積極的に行動していらっしゃったのですね。
でも、お休み中といっても、お仕事はお休みされていないわけですから、授業があってもなくてもお忙しいのは変わらないですよね。
そうですね、本当は「休み中」って言うのはおかしいんですけどね。
でも、すっかり大学生である自分になじんできていて、一年のとらえ方も、春からのターム→休みじゃないですけど夏休み→秋からのターム→年末年始と試験期間→休みじゃないですけど春休み、みたいになってきてたかもしれません(笑)。
東大では、春からのタームが夏学期、秋からのタームが冬学期ということですよね。
さて、4年生になられて夏学期が始まりましたが、どんな科目を取られましたか?
この学期は、必修科目は憲法第2部と民法第2部、選択科目で民法第4部、経済法のゼミ、それと文学部の「近代文学特殊講義」を履修しました。
法学部の科目が4つ、またどれも重厚そうですね。
文学部の「近代文学特殊講義」は以前も取られていらしたような? 違う科目なのでしょうか?
ええ、同じ科目名でも担当の先生と内容が違うんです。
この年はロシア中東欧の映画と文学が題材で、複数の先生がご専門の地域に応じてリレー式に担当されました。
映画と文学なんて、まさに佐々木さん向けの授業ですね!

ですよね!

毎年春休みの間に4月からのシラバスが大学から発表されるんですが、文学部のシラバスも必ずチェックして、「これは!」と思うものをのぞきに行ってました(笑)。

この授業では、ロシアや中東欧の映画をまずみんなで鑑賞して、その後に先生がその社会の歴史や文化といった背景的な事情を解説してくださるというものでした。
ときには、その国からいらした研究者や作家の先生の講演もありました。

どんな映画をご覧になったのですか?

ソ連の最初のトーキー映画「人生案内」(ニコライ・エック監督、1931年)や、マケドニアを舞台にした「ビフォア・ザ・レイン」(ミルチョ・マンチェフスキ監督、1994年)や、セルビア映画の「我々は世界チャンピオンになる」(ダルコ・バイッチ監督、2015年)、などです。
他にチェコやポーランドの映画も観ました。

中には日本語版がないものもあったので、そういう作品は英語字幕を目で追いながら内容を把握しないといけなくて、けっこう大変でした。

そもそもが授業中に映画が観られるという浅い動機から受講を決めたんですけどね(笑)。
でも、観た映画についての考察を毎回レポートにして提出しないといけなかったので、英語字幕でも真剣に観ないと、後でレポートを書くときに困るんですよね。

毎回レポートですか! それは大変ですね。

映画を観るためにまとまった授業時間が必要だったので、2コマ分連続の隔週での授業だったんですけどね。
それでも、全部で6本レポートを書きました。

英語の小説の購読の授業でレポートを書いたときも思ったんですけど、映画でも同じで、何かを観てそれについて自分の考えたことを言葉にして一定量書く、というのは本当に難しいことですよね。
感想のようなものをつらつら書くのではなくて、何かを具体的に描写したり、自分の考察を人が理解できるように論理的な構造で文章化することは、本当に訓練しないとできないことだとまた思いました。

その訓練を、自分は教育課程で受けてきてなかったんだなと。

それはありますよね。ほとんどの人は、小学生のときに読書感想文を書かされたと思いますけど、論理的な文章の書き方というのはきちんと習ったことがないような……。

おそらく多くの人はそうなんですよね。
でも、大学ではレポートの書き方から教えてもらえるわけではなくて、レポートを適切な書き方で書けることはまあ前提になっているので、自分の能力的な位置と学生として求められている位置とにギャップを感じることがありました。

法学部の勉強でも同じようなことを感じました。
たとえば、法律科目の試験では、「法的三段論法に則った答案」というものが求められるんですけど、そのような法律答案の書き方自体は、大学の講義では教えてもらえないんですよね。
講義で書き方は教えられないけど、講義が終わった後の試験ではその形式で書くことを求められるという。
なんかおかしくないか、どうしてそこにギャップがあるんだろうって、法学部に入ってからしばらくは不思議に思ってました。

文学部のレポートの書き方もそうですけど、法学部にいらっしゃるので、法律の答案の書き方を教わってなくて書けないというのは、一番切実だったのでは……?

そうなんです。そこに、けっこう長い間引っかかってましたね。
それもあって、法学部に入って最初のうちは、試験もずっと受け控えてしまうことになりました。

とはいっても、どうしてだろうなんて言ってても仕方がなくて、結局は自分でなんとかするしかないので、なんやかんや試し続けて、徐々に法律の答案をまがりなりにも書けるようになっていったんですけどね。

だから、大学って、ただ講義を受けて決まった課題をこなしていくだけじゃなくて、それをしながら同時に、勉強する身分としてそのときそのときの自分に足りない能力に自分で気がついて、それを自分で身につけてというふうに、常に自分で補完し続けながら学ぶところなんですね、きっと。

そういうことも含めて、大学に行く面白さがあったと思います。

そうですね、すごくよくわかります。主体的な学び、大学に行く真髄ですね。
このロシア中東欧の映画と文学を履修したことをきっかけに、何回か文学部の研究室にもお邪魔して、映画のDVDをお借りしたりもしました。
自分で入手できる映画は自分で手配できますけど、昔のものや日本でDVD化されてないものが研究室には揃ってるんですよね。
授業に関係なくて、ただ個人的興味で観たい映画でも、こころよく貸していただいてありがたかったです。
それは便利な! 学生さんであることをフル活用されていますね(笑)。
個人的な興味とおっしゃいますけど、それもまた、主体的に学ぶということですよね!

他学部生なのに、ずうずうしく行ってました。
大人は、なろうと思えばある程度ずうずうしくなれますね(笑)。

この学期中には、作家のスティーヴン・ミルハウザーさんと柴田元幸先生の朗読会が学内でありました。
DVDを返しに文学部の研究棟に入ったら、ちょうどミルハウザーさんと柴田先生が出ていらしたところに遭遇したんです。
そのときに、今度イベントがあるよとおっしゃっていただいたので、「行きます行きます!」って(笑)。
※集英社高度教養寄付講座 第5回講演会 「スティーヴン・ミルハウザー朗読会」

作家さんと翻訳家さんの朗読会なんですね。
ミルハウザーさんが原文を読まれて、それから柴田先生が翻訳を朗読されるんです。
原作者と翻訳家との対話という意味でも興味をもって拝聴できた講座でしたけど、それ以上に、これは朗読の新しい試みだなと思って、声優としてすごく刺激を受けました。
翻訳者が、翻訳した文章を自ら朗読するというのが新しいなって。
佐々木さんもオーディオブックの朗読をいろいろとされてますものね。 柴田さんと佐々木さんの「師弟ジョイント朗読会」なんかも、あったら面白いですね!

佐々木望が朗読するオーディオブックはコチラ

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ワイズマンとランズマン

文学関連ですけど、同じ時期に、漱石講演会で作家の水村美苗先生のお話を伺えたのがよかったです。
※神奈川近代文学館 特別展「100年目に出会う 夏目漱石」記念講演会 「漱石と日本と日本語と日本文学」

水村先生は、それ以前に『私小説 from left to right』(筑摩書房、2009年)というバイリンガル小説?というんでしょうか、それを読んだときに「こんな小説があるなんて!」とぶっ飛びまして、その後『増補 日本語が亡びるとき ─英語の世紀の中で』(筑摩書房、2015年)を拝読して、これもまたとても感銘を受けましたし、共感しました。
いつかお話を伺う機会があればと思っていたので。

漱石もお好きでいらっしゃいますし、それは佐々木さんは行かねば、ですね。
漱石の講演会なので漱石がらみのお話でしたけど、愛読している作家さんのお話を直接伺えるのは、なかなかそんな機会はないですけど楽しいことですね。
その、ご自身がお忙しい中でもアンテナを張られているといいますか、聴きたいお話は聴きに行くとか、観たいものは観に行くという、行動力の高さがすごいと思います。

好きなことについては腰が軽いみたいです(笑)。

在学中は映画にもよく行きました。
フレデリック・ワイズマン監督のドキュメンタリー映画が大好きなんですけど、ワイズマン作品はほとんど映画館に観に行ってます。
DVDも持ってるんですけどね。映画館で観る楽しみはまた別にあるので。

「法と秩序」「基礎訓練」「霊長類」「ストア」「視覚障害」「パブリック・ハウジング」……、挙げるときりがないというか、作品全部好きなんです。
最近では、「ニューヨーク公共図書館 エクス・リブリス」を観ました。すばらしいですね!

評判になっていましたよね。

ワイズマン作品を最初に知ったのは、愛読する金井美恵子先生のエッセイでした。
「パブリック・ハウジング」のことが書かれてたんです。
もともとドキュメンタリー作品が好きだったので、金井先生のお好きな監督の作品ならぜひ観てみたいと思いまして。

最初に観たのが「法と秩序」でした。
別に法学部生だからじゃなくて、偶然ですよ(笑)。
それで、これはすごく好みの系統だと思って、そこからワイズマン作品を片っ端から観ていったんです。
それからずっと大好きです。

好きな作家さんのエッセイで知った映画がすごく好みの系統だったなんて、嬉しいですね!
実は、金井先生のトークショーに行ったことがあるんです。
トークショーの後のサイン会でサインをいただいてるときに、「先生のおかげでワイズマンを知りました。ありがとうございます」みたいなことを言ったんですけど(笑)、後になって、「先生のご本にサインをしていただいているのに他の人のことを話すなんて。しまった。失礼だった。わー」みたいに後悔しました。
いえいえ、きっと先生も、ご自分のエッセイに書いたことがきっかけで読者さんが映画を観たなんて、嬉しいと思いますよ!
そうだといいです。でも今度からは、サインをいただいているときにはちゃんと先生の作品のお話をします(笑)。
普段はサイン会に出演されるお立場というか、サインをする側でいらっしゃいますけど、佐々木さんが逆に他の方のサイン会に並ばれるなんて不思議な感じがします(笑)。

わりとありますよ!

自分でサイン会に並んでみると、サイン会に並んでくださる方の気持ちがわかる気がします。
最初に何を言おうかとか、話しかけるとサインの邪魔にならないだろうかとか、去り際になんて挨拶しようかとか、並んでいる間にいろいろなことを考えるものなんですね(笑)。
で、後になって、「あああーあれを言えばよかったのに!」みたいになるとか(笑)。

サイン会あるあるですね(笑)。
実際、ご自身でサイン会をされるときはどうなんでしょうか?
話しかけられるとサインの邪魔になったりしますか?
いえ、まったくそれはないですね。
話しかけていただいて全然OKですよ!
せっかくいらしてくださってるし、そこしか話すタイミングないですしね。
自分が出演した作品とか演じた役の感想とかを直接聞ける機会は貴重なので。
そうですね。直接感想が伝えられるのは、ファンの方にとってもタレントさんにとっても、お互いに貴重な機会ですよね。

それと、これもドキュメンタリーなんですが、ずっと観たかったクロード・ランズマン監督のホロコースト三部作も、在学中に全部観る機会があってよかったです。
※ホロコーストを題材にした「SHOAH ショア」(1985年)、「ソビブル、1943年10月14日午後4時」(2001年)、「不正義の果て」(2013年)

三部作のうち、「SHOAH ショア」って9時間半あるんです。
※全編9時間27分

9時間半ですか!
もちろん、一日でじゃなくて分けて観ましたけどね。
東京の映画館に観に行くタイミングを外してしまったので、大阪にも行ってきました。
映画を観るためにですか?

そうですね。
大阪、名古屋は近いですからね。

その他の都市でも、観逃した映画を観に行くとか、都内の書店になさそうな本を探しに行くとかの小旅行はけっこうします。
こういうことが楽しいんです(笑)。

大阪で観られたおかげで、ランズマンのホロコースト三部作はコンプリートできました。
特に「SHOAH ショア」は、内容的にも長さ的にも、あちこちでしょっちゅう観る機会がある映画じゃないと思いますし、ずっと後にアウシュビッツに行ったんですけど、その前に観ておけてよかったと思いました。

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「先生、本郷に来ましたよ!」
毎学期、いろいろな文学部の授業に出られていて、大学の授業以外でも映画や文学や英語や翻訳などにこんなに積極的に接していらっしゃって、それでいて法学部の学生さんでいらしたことが面白いです。
先ほども、法学ときわめて良い出会い方をしたとご自身で振り返っておられましたよね?
インタビューVol.9参照

そうなんですよね。
根拠が自分でもまったくわからないんですけど、なぜか知らず知らず、法学生としてのアイデンティティを獲得してたようです。

柴田先生も、以前、真の文学愛好者は意外に法学部にもいる気がするとおっしゃっていらして、そのお言葉がすごく嬉しかったですね。

まさにそれは佐々木さんのことじゃないですか!

だったら嬉しいですね!

それから、この夏学期に租税法を聴講しました。
駒場1年生冬学期の「法II」で教えていただいた中里(実)先生と、ここで再会がかないました。
再会といっても、直接お話できたわけじゃないですけどね。
※インタビューVol.3Vol.9参照

「本郷で待ってます」とおっしゃった、佐々木さんが法学部に進むきっかけになった先生ですね!
聴講というのは?

はい、できれば租税法も履修したかったんですけど、この学期は学期末試験で憲法第2部、民法第2部、民法第4部の3つを受ける予定でしたので、租税法の試験までは手が回らないだろうなと思って。

でも、駒場でお声をかけていただいた先生にずっとお会いしたくて、講義を聴くだけでも、と毎週出席しました。
「先生、あのときの学生です。本郷に来ましたよ!」って言いましたね。心の中で(笑)。

直接お話をする機会はこのときはまだなかったですけど、講義での先生のお話の数々にとても励まされましたし、大いに影響を受けました。

きっと租税法の理解がより深まるようなお話だったんですね。
私の能力では、租税法の理解が深まったとかは言えないんですけどね。
租税法は難しいです。
でも、法学的なものの見方や、法律家のものの考え方ってどんなものなのか、それはよくわかった気がします。
先生の考え方をトレースする面白さもありました。
考え方をトレースするというのは、先生と同じように考えてみるということですか?

そうなんです。
すごく丁寧にわかりやすく教えていただいたので、未知の事柄でも、先生のおっしゃる筋道の通りに考えていくと、最終的に、自分一人では絶対に行き着けなかっただろう結論にたどり着いたりするんです。

その結論自体がどうとかではなくて、そういうトレースに実益があるかないかということでもなくて、実験的な思考訓練みたいなものを自分の頭で体験してみるということが楽しかったです。

佐々木さんにとっては、租税法という科目を学ぶ、ということよりは、租税法を通じて、法学の根本を学べるような授業だったのでしょうか?

そうですね。自分にはそこに大きな意義があったと思います。
思考の方法だけでなく、講義中のいわゆる雑談も、伺っていて、「ああ、これはただの雑談ではないな。雑談のように見えて、実は学生にとってとても意味のあるお話をしてくださってるんだな」と思うことばかりでした。

東大法学部はきわめて優秀な先生方揃いですけど、学生からすると講義での相性はあるんですよね。
優秀な先生でも、講義を聴く立場からすると、どうも自分には合わないみたいだとか。
逆に、その科目の内容を超えて人間的に自分とフィットする先生もいらっしゃいますし。

中里先生は、私にとっては、法学部の先生方ですごくお話を伺いたいと思った方でした。
なので、租税法の講義はまた別の年にも受講しました。

今学期取られた経済法のゼミというのは、以前取られていたゼミのように少人数形式のものだったんですか?
経済法のゼミは大学院と共通だったので、その分、人数が多かったんです。
ひとクラス分、30人以上いたと思います。
4人くらいでグループを組んで、それぞれのグループが担当するテーマについて発表するという形式でした。
グループワークだと、いろいろ準備が必要ですよね?

そうですね。授業外で何度か4人で集まって、打ち合わせをしたり分担を決めたりしました。
自分の分担について次回の打ち合わせまでに原稿を作っていって、それを突き合わせて発表の手順なんかを決めていくんです。

そのとき同じグループだった方も、以前のゼミでご一緒した方も、卒業後の今、官僚や法曹になられている方がたくさんいらっしゃるんですよね。
あのときから皆さん優秀でしたから、やっぱりなと思いますけど、あらためて思い返すと、近い将来官僚や裁判官になられる方とゼミで一緒だったって、すごいことですよね。

それはすごいです。でも、その方たちからすると、声優の佐々木望さんと東大法学部のゼミで一緒だったというのはものすごいことですよ!(笑)

当時はどなたも私のことをご存知なかったので、年齢もよくわからない怪しいやつと思われてたかもしれませんね(笑)。

この経済法ゼミのグループワークをしてた頃、仕事ではちょうど、「蒼穹のファフナー」のイベントがありました。
堂馬広登(役名)の「全力LOVE」を大きなステージで歌い踊りました。バックダンサーの方にも付いていただいて!
※パシフィコ横浜にて開催されたイベント「蒼穹のファフナーEXODUS スペシャルイベント -同化-」


アイドル声優の面目躍如! 歌い踊り舞いにパシフィコ横浜中が熱狂!

バックダンサーさん付きで歌って踊る! さすがアイドルですね!
直前に民法、憲法、租税法、ゼミ打ち合わせがありまして、そこからのイベント準備と本番で、その夜にはゼミの発表のためのレジュメ作成をしないといけなかったんですけど、イベントが終わって帰宅してレジュメを作ってるときに、「ん? なんか前にもこんなようなことがあったような……?」と思いました(笑)。
サントリーホールであった、銀英伝のイベントのときですね。
憲法のゼミのレジュメを作るためにすぐにご帰宅されたという(笑)。
インタビューVol.7参照
そうでした。イベント後即時帰宅のレジュメ作りに、何だかデジャブ感がありましたね(笑)。
でも、この後も、仕事と大学とのこういう交錯が多くなっていったので、最初は不思議な気分でしたけど、だんだん慣れてきましたけどね(笑)。
毎日がとても充実されていて、そして他の方にはできない体験をたくさんされていらっしゃって、伺っているだけでワクワクします!

次回は、4年生夏学期後半! 学期末試験の足音が近づいて?! 6月12日(金)頃更新予定。

「佐々木望の東大Days」は
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